内容(「BOOK」データベースより)
寄生生物が脳を操るワザはアッと驚くほど巧妙だ!気分や体臭、人格・認知能力を変えたり、空腹感もコントロール。ネコやイヌからうつる寄生生物が、交通事故や学習力低下の要因になりうることも明らかに。人々の嫌悪感に働きかけ、道徳や文化・社会の相違にもかかわる。この分野(神経寄生生物学)の先端科学者たちに取材、複雑精緻なからくりに迫っていく。
キャスリン・マコーリフ著「心を操る寄生生物」で紹介されているトキソプラズマは、
寄生性の原虫で、世界の30%以上の人が感染していると言われているほどだそうです。(感染率の地域差が激しく、日本で約10%、フランスは約85%とのこと)
ネズミがトキソプラズマに感染すると…
トキソプラズマがネズミの脳に入り込み、その脳を操りだすと、やたら活発になったり、ネコを見ても恐れなくなったり、ネコのおしっこの匂いにひきつけられたりするそうです。
つまり、トキソプラズマは、ネコに食べられやすくなるようにネズミを操るということになります。
人間がトキソプラズマに感染すると…
人間がネコに食べられるような行動パターンをとることはなさそうですが、多少なりとも脳に影響がありそうです。
例えば、交通事故にあう確率は2.7倍、誠実さ、正直さが薄れる、外交的になる、統合失調症になる確率が上昇するなどのデータがあります。
トキソプラズマの感染源は、
ネコ科の動物の糞なので、感染を予防するには、ネコの糞はすぐに処分し手を洗う。ガーデニングや砂場に注意する。生の肉を食べないことだそうです。
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